【黒にんにく】と【普通のにんにく】一番の違いとは!?
2016/12/07
熟成黒にんにくは、色が真っ黒です。
ですが、本来であれば普通のにんにくは色が真っ白ですよね。これは何の違いがあるのでしょうか。
本来は白かったにんにくの色が黒くなると、どのような効果が認められるのでしょうか。
また、黒にんにくと普通のにんにくの栄養の違いはどのようなものなのでしょうか。
今回の記事では、黒にんにくと普通の白いにんにくの違いについて詳しくみていきたいと思います。
この記事の目次
黒いにんにくと普通の白いにんにくの違いは?
黒にんにくは、添加物はいっさい使わない
実は、「黒にんにく」は、ふつうのにんにく100パーセントでできています。
収穫した普通のにんにくを、40日間ほど熟成させることで、完全な無添加の状態で黒にんにくに変化させるのです。
黒にんにくの製造の行程では、添加物はいっさい使いません。
保温器に入れて熟成させることで、色が黒く変色していくのです。
黒にんにくは、熟練の職人が、手作業で毎日毎日、その熟成具合をチェックしながら熟成させています。
そのため、完全に熟成した黒にんにくは、無添加で体に優しいのです。
黒にんにくをつくるには、温度と湿度管理が重要
白い普通のにんにくから、黒にんにくに変化させるには、温度と湿度を管理することがもっとも重要になります。
適切に管理した状態の元でにんにくを熟成させることによって、最初は白い普通のにんにくが、まず褐色に変化します。
その後、熟成が進むことによって、だんだんと黒色に変化していきます。
黒にんにくは発酵食品ではない
よく誤解されるのですが、熟成黒にんにくは、チーズや納豆、味噌といった発酵食品とは違います。
普通のにんにくを微生物のパワーを借りずに熟成しているのです。
そのため、微生物の力を使った発酵とは全く製造方法が違います。
微生物はいっさい関係ないので、「熟成」と呼ぶのです。
黒にんにくは、にんにくのメイラード反応でつくられる
黒にんにくは、「メイラード反応」という、糖分とアミノ酸の自然な化学反応によって作られます。
にんにくは、メイラード反応によって黒く変化していきます。
その際に、メラノイジンと呼ばれる褐色物質が熟成によって作り出され、徐々に普通のにんにくの白色から褐色になり、黒色に仕上がって熟成が完了します。
熟成が進むと、糖度があがります。
その際に、糖度があがると同時に、生にんにくのあの強烈な刺激臭が消えるのです。
そのため、黒にんにくはにおいもほとんどなくなく、ドライフルーツのような甘みと、やわらかな口当たりで食べることができるのです。
黒にんにくは、「にんにく果実」とよばれることもあるほど、果実感のある食べ物です。
実際に、ふつうのにんにくをイメージしながら食べると、そのギャップに驚かれると思います。
普通のにんにくを黒にんにくに熟成させることでアップする効果は?
生にんにくも十分健康に良いのですが、生ニンニクには、含硫アミノ酸、ペプチド、ステロイド系化合物などのイオウを含む、「非栄養性機能物質」が多く含まれています。
- 含硫アミノ酸
- ペプチド
- ステロイド系化合物
ちょっと難しい言葉が並んでしまいましたが、これらの成分が、にんにくが黒にんにくに熟成していく過程で、いろいろな効果の高い成分に変化していきます。
では、どのように変化するのか見ていきましょう。
黒にんにくの甘みの秘密!黒にんにくは、普通のにんにくに比べて炭水化物が1.7倍
黒にんにくは、普通のにんにくに比べて炭水化物が1.7倍にものぼります。
これが、黒にんにくのフルーツのような甘みの秘密です。
また、炭水化物だけではなく、次のようにさまざまな栄養成分がアップしていきます。
黒にんにくは、普通のにんにくに比べて、熟成効果により13種類のアミノ酸が増加
特にうまみにかかわるグルタミン酸が1.7倍に増加
SアリルLシステインの量が8倍に
抗酸化活性は、10倍にパワーアップ!
ざっとあげるだけで、これぐらい、黒にんにくと普通のにんにくには、栄養成分の違いが認められるのです。
黒にんにくを家庭でつくるには?
黒にんにくは、普通のにんにくをいっさいの添加物なしで熟成して作られることは、この記事の冒頭でものべました。
では、黒にんにくを家庭でつくることはできないのでしょうか。
実は、その作り方自体はとてもシンプルなもので、家庭でもつくろうと思えば、つくること自体は可能です。
その方法もいたって簡単で、炊飯器ににんにくを入れて保温を押し、そのまま保温したまま14日間放置するだけです。
黒にんにくは、発酵食品ではありませんので、酵母で発酵させるといった加工の必要もなく、手間も入りません。
基本的には、ただ炊飯器にいれて保温しておくだけで家庭でもつくることは可能です。
炊飯器を保温にしておくことで熟成が進み、14日後には普通のにんにくだったものが黒にんにくに仕上がります。
このように、炊飯器にいれて保温を押すだけですので、手順としては簡単ですね。
黒にんにくを自家製する場合には「におい」に注意!
黒にんにくを家でつくる場合は換気に注意!
しかし、黒にんにくを家庭でつくる場合の注意点として、その強烈な「におい」に注意が必要です。
黒にんにくになってしまえば、にんにく特有のあの強烈なにおいはなくなってしまうのですが、普通のにんにくから黒にんにくに変化するまでの製造過程においては、にんにく臭はかなりでます。
黒にんにく製造専用の部屋が用意できる、または、外の物置を利用することができる、というような環境が用意できるのであれば別ですが、普通のキッチンで自家製にするのは不向きな食品かもしれません。
また、味も、質も良いものを食べていきたいと考えている場合には、遠赤外線を利用した熟成設備でつくられた製品版のほうが良いかもしれません。
やはり、熟練の職人がつくった黒にんにくは、にんにくの内側の芯までじっくりと丁寧に加熱され、しあがりはとても柔らかいのです。
また、購入する場合には、品種や産地にこだわった、新鮮で品質の良いものを選びたいですね。
黒にんにくに多く含まれる「SアリルLシステイン」とは?
黒にんにくは、普通のにんにくが熟成することによって、SアリルLシステインというイオウを含む水溶性のアミノ酸成分が増えてきます。
生ニンニクにはγグルタミールSアリルシステインという成分が多く含まれているのですが、熟成することによって、SアリルLシステインに変化するのです。
SアリルLシステインのさまざまな働き
このSアリルLシステインには、どのような働きがあるのでしょうか。
SアリルLシステインの働きには、次のような働きがあります。
SアリルLシステインのおもな働き
- ほとんどが血中に吸収され、ラットでは経口摂取後15分程度にて血中などでピークになる
- マウス実験による抗腫瘍作用
- 脳卒中の予防
- ラット実験による抗酸化作用の心筋梗塞の予防
- 神経細胞の培養実験による、神経細胞死の保護作用
- 脳の働きを高める
- SアリルLシステインを高濃度に含むAGEをがん患者へ投与することで、NK細胞が活性化され、増強される
- ラット実験によるとAGEの経口投与で、大腸の発がんを抑制
などの働きがあります。これらの効果を持った成分が、SアリルLシステインなのです。
黒にんにくは、普通のにんにくと違い、この絶大な効果を持った「SアリルLシステイン」が数多く含まれていますので、健康にとてもいいですし、日々の体づくり、さまざまな病気に対する予防には最適なのです。
黒にんにくは、食感も香りもまるでドライフルーツのよう
普通の白いにんにくにも、体に良い成分が十分に含まれていることはよく知られています。
しかし、にんにくの健康成分は、料理にして加熱する段階でほとんど壊れてしまいます。
また、普通のにんにくはあの独特のにおいがあって、受け付けないという方も多いでしょう。
仮にすりおろしにんにくなどにして、生のまま食べたとしても、刺激も強く、胃に負担をかけてしまいます。
ですが、熟成黒にんにくは、普通のにんにくと違い糖度が強いのが特徴です。
熟成の過程において糖度が増していますので、甘みが強く、ほんのりとした酸味もあり、まるでドライフルーツのような食べやすさなのです。
味と食感で一番よく例えられるのが、ドライプルーンです。
プルーンのような果実感に、プラスして少しチョコレートを思わせるような香りもあります。
クセのない味ですので、どなたでも安心してお召し上がりいただけます。
刺激臭は熟成の過程において完全になくなっていますので、お子さんが召し上がっていただいても問題ありません。
まとめ:熟成することによって効果がパワーアップ!
普通のにんにくと黒にんにくの違いは、熟成することによって体内で得られる効果の違いがあることがわかりました。
抗がんの抑制効果においては、10倍の違いがあります。
その他、動脈硬化を予防したり、脳卒中を予防したりなど、さまざまな健康にまつわる効能があります。
黒にんにくを毎日ひとかけら食べることによって、体の健康が維持できるのです。
また、精力がつくなどの増進効果もあり、若い方にも最適です。
もちろん、お年を召して健康に気を使うようになった方々にも黒にんにくは喜ばれていますし、成長期のお子さんが食べても体づくりに最適な栄養素を摂り入れることが可能となります。
このように、黒にんにくは普通のにんにくよりも何倍もパワーアップした効果があるのです。
ぜひ、ご家庭での健康づくりに役立てるために、熟成黒にんにくを生活に取り込んでみてください。
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