黒にんにくは【口臭】や【体臭】は大丈夫?にんにくの嫌なニオイの正体とは!
2016/12/07
このサイトを開設してから、時々、次のような質問を頂くことがあります。
「黒にんにくは仕事中に食べても大丈夫でしょうか?」
「黒にんにくを食べてみようと思うのですが、接客業をしているため、口臭や体臭が心配です。」
たっぷりとにんにくを使ったにんにく料理は、好きな人にとってはたまらなく魅力的なものです。しかし、食べた直後ならともかく、前の晩に食べたにんにく料理でさえ、次の日に指摘されてしまうことがあるほど、にんにくのニオイは強烈なものです。
今回の記事では、この、気になる「口臭」や「体臭」について詳しく解説していきたいと思います。
この記事の目次
にんにく特有のあのニオイの原因は?
にんにくのニオイの元となる物質は、にんにくに含まれる「アリイン」という成分です。
アリイン自体は特別に臭うという訳ではないのですが、にんにくを切ったり、すりおろしたりする際に「アリシン」というニオイのもとになる成分に変化します。
このアリシンはとても重要な成分で、このアリシンがさらに変化して、ジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルトリスルフィド(DATS)といったスルフィド類や、アホエン、アリチアミンなどの成分に変化します。
これらのアリシンから変化したスルフィド類などの各成分の効果は、抗がん作用、抗血栓作用、スタミナ増大作用、抗菌作用と、さまざまな健康効果があります。
しかし、このアリシンは、強力な健康効果がありますが、反面、強烈なにんにく臭もものすごく強い物質なのです。
にんにく醤油や、ラーメンなどにお好みで入れるために、生にんにくのすりおろしにんにくを作ることがあると思いますが、みなさんご承知のように、このすりおろしにんにくは、例え少量であっても強烈なニオイを放ちます。
これは、そのアリシンによるものです。
アリシンがもたらす強烈なにんにく臭は、少々念入りに歯を磨いたくらいではなかなかとれません。
「普通のにんにく」は、ニオイを消すと栄養成分が失われてしまう?
このアリシンによる強烈なにんにくのニオイですが、高温でしっかりと加熱することによって消すことができます。
煮込み料理など、しっかり加熱された料理のにんにくは、生のすりおろしにんにくなどに比べるとそれほど強烈なニオイはしませんよね?
しかし、強すぎるにんにく臭が消えるのは良いのですが、にんにくには、加熱すると同時にもろもろの健康効果も失ってしまうという特徴があります。
豊富な栄養の元でもあるアリシンは、熱によって急速に破壊され、健康成分の各スルフィド類も失われてしてしまうのです。
これらの健康成分は、20分間の加熱で97パーセントも消えてしてしまうとも言われています。
十分熱を加えたはずの餃子を食べても臭うのはなぜ?
生のすりおろしにんにくほど強烈ではありませんが、ニオイの強いにんにく料理といえば「餃子」を思い浮かべる方も多いと思います。
餃子を食べた後の口臭や体臭を気にされている方も多いでしょう。
餃子に含まれているにんにくは、しっかりと加熱されているはずなので、ニオイ成分である「アリシン」はもうなくなっているはずです。
しかし、お昼ご飯などに、にんにくたっぷりの餃子を食べたあとに、周りから「餃子食べた?」と指摘された経験のある方は、少なくはないのではないでしょうか。
これには、2つの理由があります。
まず、1つめの理由は「口腔内にカスがついていてニオイが発生する」という理由です。
しかし、この1つめの理由は、加熱によって生にんにくのような強烈なニオイ成分自体はもうほとんどなくなっているので、通常の食事と同様に、食後の歯磨きなどで回避することができるでしょう。
2つ目の理由は「体内でアリインが働きかけて、メチルメルカプタンやアリルメルカプタンなどの悪臭のもとになる物質を発生する」ためです。
ニオイを放つ「アリシン」はなくなっているものの、アリシンに変化する前の「アリイン」が体内で悪臭のもとを発生させているのです。
これらは、食べカスとは違って、歯を磨いた程度で消し去ることは難しいです。
この、悪臭のもとがやっかいなところは、胃や腸から口臭として出てくるだけではなく、尿や血液中にもそのままの形で入り込んでしまうため、汗せんなどからも出てきてしまい、体臭としても放出されてしまう点です。
こればかりは、時間の経過とともに完全に悪臭のもとが排出されてしまうまで待つしかないので、にんにくたっぷりの料理を食べる際にはぜひとも気をつけたいところですね。
「黒にんにく」で口臭や体臭の問題を気にすることはない?
では、肝心の「黒にんにく」では「口臭」や「体臭」の問題はどうなるのでしょうか?
黒にんにくはニオイもないが、栄養成分も失われない
まず、黒にんにくには、お腹の中で口臭や体臭を発生させる原因となる「アリイン」自体があまり含まれていません。
食品医薬品安全評価分析センターの分析によると、100g中、普通のにんにくでは518mg含まれているアリインが、黒にんにくでは68mgと大幅に含有量が下がるというデータが出ています。
アリイン自体は、前述した通り、アリシンから各スルフィド類に変化してさまざまな健康効果をもたらす、にんにくにとって切っても切り離せない重要な健康成分です。
また同時に、にんにく特有の食後の嫌な悪臭を放つもとになっていることも事実です。
しかし、黒にんにくの場合は、このアリインが、重要な健康成分を保ったまま「S-アリルステイン」という無臭のアミノ酸に変化します。
そのため、黒にんにくを食べても、口や体内から無用な悪臭成分が生じることはありません。
黒にんにくは、「抗がん作用」「抗血栓作用」「スタミナ増大作用」「抗菌作用」といった重要な健康成分はそのままで、にんにく特有のイヤなニオイを発生させる成分のみ取り除かれているのです。
接客業などで、人と接することが多いため、ニオイが出そうなものを食べることを控えているあなたにとっても黒にんにくは安心して取り入れられる健康習慣だと思います。
一度、お試ししてみるのも良いのではないでしょうか。
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